DX業務効率化とボトルネック解消
経営者の課題:節税とブランド価値向上のはざまで
経営者のほとんどは売上が拡大し、少し余裕が出てくると次年度の節税対策の一環として業務改善を検討します。
メインは節税ですが、業務改善で経費を削減し収益性を高めることが企業の価値向上に直結することを理解されているからです。
しかし、いざ業務改善に踏み込もうとすると、表面的な見方では、業務フローの実態を把握しづらいものです。
普段、現場業務を人任せにしている部分が多いと、本当に効率的に行われているのかどうか不安になります。
大抵の中小企業では、毎月の資金繰りがあるので売上目標の達成に力を入れざるお得ません。
さらに人事労務などの問題が発生すれば、そちらの対応で手一杯になります。
それゆえ、業務効率化については、経営者も社員も頭ではやりたくても結果後回しになってしまいます。
時間が無いというジレンマ
業務フローについては、多くの企業で既に現場の知恵と努力により、一定のアナログ的な改善(紙ベースの見直しやExcel等による効率化)は限界まで突き詰められているのが実情ではないでしょうか。
稀に、業務改善の知恵と、その実現方法を知る優れた担当者が存在します。しかし、中小企業では、彼らもまた日々現場を回すことで精一杯の状態です。
結果として、業務改善に取り組む時間も気力も奪われ、終いには「何のための改善か」という意欲すら喪失する、という深刻な負のサイクルに陥ってしまいます。現場の担当者にとって、目の前の業務こそが、将来の余裕を生み出すはずの「改善」の時間を奪っているという、構造的なジレンマが存在するのです。
業務を改善し、持続的な余裕を生み出すための実現方法
このジレンマを打破し、業務改善を実現する方法は、DX時代に求められる「小さく始めて、継続的に改善する」というアプローチ方法になります。
これは、開発手法であるアジャイルの考え方に近く、小さな成功体験を積み重ねることで、時間と心理的な余裕を生み出していきます。
最終目標の明確化とビジョンの共有
最初に「達成したい目標の結果=削減したい工数、達成したい収益性など」を強くイメージし、周囲に発表して賛同を得ます。この目標の明確化とビジョンの共有こそが、次に進むモチベーションの源泉となります。
短く反復する計画と実行
大きな計画を立てるのではなく、2〜4週間程度の無理のないスケジュール(アジャイルでいう「スプリント」)を計画します。そして、粛々とその範囲内での改善を進めていきます。
最初から完璧を目指すより、まずは「動くもの」を作り、現場で試用・検証をおこないます。
すぐに取り掛かれる開発環境の構築
改善に着手する担当者のPCに、開発・自動化ツールやプロトタイプ作成環境を構築します。手が空いたとき、直ぐに改善作業を進められる環境が、担当者の「やる気」を損なわず、推進するために極めて重要だからです。
このアジャイル風のアプローチで、場当たり的な業務改善を継続的なプロセスに変え、正しい業務改善に繋げることができれば、時と共に現場に新しい時間と余裕が生まれ、それが次の改善、そして収益力、企業価値の向上(ブランド)へとつながっていくでしょう。


















