りんごマークのスマートフォンを創った会社は?
今や、この質問に答えられない人はいないでしょう。
それでは、 メロンマークのスマートフォンを創った会社と言えば? かぼちゃマークのスマートフォンを創った会社は?
殆どの人は答えられないはずです。
それは至極当たり前で、あなたの頭の中にそのイメージが定着していないからにほかありません。
ブランドが認知されるまでの長い道のり
普段何気なく使っている商品やサービスは、実は長く深く、そして困難なプロセスを経て、製品クオリティという最初の関門をクリアしているのです。
しかし、製品クオリティにクリアしただけでは、まだ日の目をみることはありません。
次に宣伝や告知をすることで、言葉が ”イメージ” という形で市場に、徐々に広まっていきます。
そして、繰り返し繰り返し、市場に浸透していくことで、ようやく人々の目に留まるようになってきます。
それでも大半の人はまだ頭の記憶として定着するまでにはいきません。
先にプロダクトクオリティに気づいた人からの「声」や「紹介」に、若干耳目を引く程度です。
行動へのトリガーと決断
仕事や生活の変化などの何かしらのきっかけによって、その商品・サービスが持つ本質的な価値が必要だと気づきます。
一つの行動プロセスとしてインターネットで検索し、ウェブサイトの情報を入念に確認。さらに、ソーシャルメディアや口コミサイトで、他者の評価を見定めて、最終的な決断を下します。
ブランディングとは体験から生まれる「感動」
ブランディングとは、このような長い道のりを経て、自らの体験からくる感動によって、頭の芯に刷り込まれて離れない状態になったものです。
それらを何度も使い続けることで、ブランドへのエンゲージメント(愛着や絆)が生まれ、やがて安心感から言葉にできない感動を他者に伝えたいという心理的行動につながります。
顧客からの声とともに、さらに製品やサービスに改良を加え、何年もかけて価値を積み上げ、入念に維持管理に努めたものが、現在のブランド価値となります。
経営者目標としてのブランディング
世界中の経営者の誰もが、人生の中でこれを最終的な目標にしています。それは、ブランドは一度築かれ世間に認知されると、計り知れないメリットが得られ、最も効果的かつ確実な富の源泉となるからです。
ブランディングとは、世に出てブランドの価値を高め、維持するためのマネジメント活動の全てを指します。


















