やってみせ、いって聞かせて、させてみせ、
連合艦隊司令長官 山本五十六
ほめてやらねば、人は動かじ
これは、経営セミナーなどで頻繁に引用される、太平洋戦争時の日本海軍連合艦隊司令長官、山本五十六大将の名言です。
私自身もマネジメント時代にこの言葉を知り、意識的に実践した経験があります。しかし、実際のマネジメントは、この言葉通りにはなかなか上手くいかないものです。
まず、「やってみせ」「言って聞かせ」「させてみせ」ですが、プレイングを中心とするマネジャーにはそのような余裕などほとんどありませんでした。もしかすると、そのやり方やタイミングも悪かったのかもしれません。
情報を取る手段も限られている
しかし、今思えば、山本大将の当時はインターネットもなく、情報を取る手段も限られており、現代とは思考も手法も大きく異なっていました。それゆえ、言葉通りに実践するよりも、現代風にアレンジする必要があったのではないでしょうか。
確かに、現場作業では、単純に作業が早いだけでは通用しない場合も多々あります。基本やセオリーよりも、常により臨機応変な対応が求められていました。また、理論や理屈、プロセスよりも最終的には結果が重視されたものです。
学校で学んだものや本などに体系化されているものよりも、むしろかなり複雑怪奇で現実的なものが現場では好まれていた場合もありました。それゆえに実践から得られた結果の方が面白く価値があるのです。
このような時代ですから、単に個人の作業が早いだけではなく、チーム・組織全体の能率・効率が重要視され、無駄なことはやらないといった判断が常にマネジメントには求められます。
「ほめてやらねば、人は動かじ」
本題に戻ると、やはり「ほめてやらねば、人は動かじ」なのです。人は誰も褒められるとモチベーションが向上します。ここを熟知している経営者や管理職がいる組織は、やはり強いです。
この点については、古今東西変わらない普遍的な真理なのかもしれませんね。


















